ソフトバンクが終了を延期した3Gとは

日本の携帯電話の3Gとは

日本の3G(第3世代移動通信システム)は、国際電気通信連合が定める「IMT-2000」規格に準拠した移動通信システムで、2001年にNTTドコモが世界に先駆けてサービスを開始しました。

しかし、現在は大手キャリア3社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)全てが3Gサービスの終了を予定しています。

具体的な終了時期は以下の通りです:

  • NTTドコモ「FOMA」:2026年3月31日
  • KDDI「CDMA 1X WIN」:2022年3月31日(既に終了)
  • ソフトバンク:2024年4月15日

これらのキャリアは、3Gサービス終了後も4G/5Gサービスを提供し続ける予定です。
また、3G端末はもちろん、一部の4Gスマートフォンでも「3Gサービス終了日」以降から利用できなくなる場合があります。
そのため、ユーザーは自身の端末や契約プランが3Gサービス終了後も利用可能かどうかを確認することが推奨されています。
また、各キャリアは3Gから4G/5Gへの移行を支援するための様々なキャンペーンを実施しています。

なお、新たな3G端末の生産や販売はすでに行われていません。
その代わり、各キャリアは4G対応のフィーチャーフォンを発売しており、これらの端末に乗り換えることも一つの選択肢となっています。
具体的な対応については、各キャリアに問い合わせることをおすすめします。

3Gは、4Gや5Gと何が違うの?

3G(第3世代移動通信システム)、4G(第4世代移動通信システム)、そして5G(第5世代移動通信システム)は、それぞれ異なる通信技術と特性を持っています。

3Gは2000年代に登場し、インターネット接続が可能になりました。
しかし、通信速度は数kbps~14Mbpsと比較的遅く、メールの送受信やウェブサイトの閲覧が主な用途でした。

4Gは3Gの後に登場し、通信速度が大幅に向上しました。
具体的には、通信速度は50Mbps~1Gbpsとなり、動画のストリーミングや大容量データのダウンロードが可能になりました。

5Gは最新の通信技術で、通信速度は10Gbps~20Gbpsと非常に高速です。
これにより、大量のデータを瞬時に送受信することが可能となり、自動運転車や遠隔医療など、新たな用途が期待されています。

それぞれの通信技術は、通信速度だけでなく、通信エリアや安定性などでも異なります。例えば、3Gは比較的どこでも使える一方で、4G/LTEは都市部を中心に展開され、山間部などではまだ提供されていない地域もあります。また、5Gは現在、一部の地域や施設でのみ提供されています。

以上のように、3G、4G、5Gはそれぞれ異なる特性と利点を持っており、用途に応じて最適な通信技術が選ばれます。

3Gはなぜ終了してしまうのか?

3Gサービスが終了するのには主に3つの要因があります。

  1. 利用者が少なく運用コストが無駄
    多くのユーザーが既に4Gや5Gに移行しており、3Gのネットワークを稼働させておくのはコスト面で非効率です。
  2. 3G用の周波数帯を新しい通信規格に割り当てたい
    3Gを終了することで割り当てられた周波数帯が新しい通信規格に使用可能となります。
  3. 通信速度が遅く実用的ではない
    現在のインターネットサービスを利用するには3G回線では通信速度が遅く、効率も悪いです。
    特に動画視聴などの利用方法には適しておらず、3Gサービスは必要とされなくなりました。

以上の理由から、各キャリアは3Gサービスの終了を決定しました。

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